要点3行

  • 10月30日(日本時間31日朝)のニューヨーク市場で、インテルの株価が28.6%下がりました(ロイター)。
  • 7〜9月期の売上高と、10〜12月期の収益の見通しが、どちらも市場の予想に届かなかったことが理由です(日本経済新聞)。
  • ナスダック総合指数は約2.9%安く、1日の下落率は6月5日以来の大きさでした。AI・半導体の関連株を中心に売りが広がりました。

何が起きたか

ダウ平均は前の日より572ドル25セント安い5万1770ドル31セント(1.09%安)で取引を終えました。ハイテク企業の多いナスダック総合指数は約2.9%安い2万5437前後で、NHKによると取引中には一時3.85%下げました。

中でも大きく下げたのがインテルです。ロイターによると終値で28.6%下がり、日経によると取引中には一時31%下げました。半導体の会社の株価をまとめたフィラデルフィア半導体株指数は7.2%下がり(日経は一時9%超と報道)、エヌビディアは4.2%、AMDは10.9%下げました(ロイター)。

29日に7〜9月期の決算を発表したアマゾンも、売上高などが市場の予想に届かず、株価が下がりました。日経によると、グーグルの親会社アルファベットやマイクロソフトも売られました。

背景(なぜ今これが起きたのか)

インテルについて日経は、メモリーの値段が上がってパソコンの市場が伸び悩み、それが重荷になったと伝えています。

市場全体の下げの背景として各社が伝えたのは、AIへの巨額の投資をいつ回収できるのか、投資に見合う利益が本当に得られるのか、という心配です。大手IT企業は今、AIに大きなお金をかけています。決算の数字が予想を下回ると、その心配が一気に表に出て、関連する会社の株までまとめて売られることがあるとみられます。

このほか、共同通信は原油の値上がりも投資家の気持ちを冷やしたと伝えました。ロイターによると、暗号資産(仮想通貨)に関わる会社の株も7.2〜10.6%下がりました。暗号資産の交換業者バイナンスで、ハッキングにより63億ドル相当の資産が流出したことが背景とされています。

あなたへの影響

投資信託の値動きが、週明けに気になるかも NISAなどでアメリカの株を含む投資信託を持っている人は、値下がりが気になるかもしれません。31日は土曜日で日本の市場は休みだったため、日本の株価がどう反応するかは週明けに分かるとみられます(推測。確認した出典の本文に、日本への影響の記述はありません)。どう向き合うかは、それぞれの目的や期間しだいです。この記事は、特定の株や投資信託の売買を勧めるものではありません。

パソコンを買う予定の人は、部品の値段の話にも目を向けて 日経は、メモリーの値段が上がったことでパソコンの市場が伸び悩んでいると伝えています。パソコンの買い替えを考えている人は、値段の動きを少し気にしておくとよさそうです(推測。パソコンの店頭価格についての記述は出典にありません)。

今後の注目点

  • 週明けの東京市場で、半導体やAIの関連株がどう動くか
  • AIに大きく投資するほかの会社の決算と、株価の動き
  • インテルが業績を立て直すために何を打ち出すか