要点3行

  • 自民党は28日、ガソリン価格を抑える補助金を12月から毎月5円程度ずつ縮小するよう、高市早苗首相に提言しました。同じ日に日本維新の会からも同様の提言がありました。
  • 維新の梅村聡政調会長によると、首相は「提言を踏まえ、しっかり検討したい」と述べました。まだ提言の段階で、政府が正式に決めたことではありません。
  • 一方、29日からの補助額は1リットル52円40銭で、過去最高になりました。

何が起きたか

高市首相は28日、首相官邸で自民党の小林鷹之政調会長から、物価高対策の党の提言を受け取りました。時事通信によると、出席者の話では、首相は提言に理解を示しました。同じ日には維新からも同様の提言を受けています。

政府は今、ガソリン価格を1リットル170円程度に抑える想定で補助金を出しています。共同通信によると、提言はこの基準の価格を、12月以降、来年春先に向けて毎月5円程度ずつ引き上げるよう求めました。基準の価格が上がるほど、補助は小さくなります。縮小にあたっては、国民生活や経済活動への影響に十分配慮するよう求めています。

提言にはほかに、冬の灯油の価格抑制を続けることと、9月末で打ち切られた電気・ガス料金の支援を再開することも入っています。

経済産業省によると、26日時点のレギュラーガソリンの全国平均は1リットル170円10銭で、前の週より10銭安くなりました。都道府県別では長崎の178円70銭が最も高く、宮城の163円30銭が最も安い値段です。

背景(なぜ今これが起きたのか)

補助額が膨らみ続けていることが、見直しの背景にあるとみられます。朝日新聞によると、29日からの52円40銭は、これまでの最高だった51円を上回りました。中東情勢の悪化で原油価格が高くなっていることが、補助額が増えている理由です。自民の提言は、日本のガソリン価格は欧州諸国の半分以下で、産油国の米国よりも低いとも指摘しています。

編集部は10月26日分の記事で、自民党がこの提言の「案」をまとめた段階を伝えました。28日の新しい動きは、提言が首相に正式に手渡され、首相が検討する考えを示したことです。

あなたへの影響

車を使う人は、12月からの給油代を少し多めに見ておく 今のガソリン代は、1リットルあたり52円40銭の補助で抑えられています。提言どおり12月から補助が縮小されれば、店頭の値段は少しずつ上がるとみられます。どれくらい上がるかは、出典には示されていません。目安として、月に40リットル給油する人なら、店頭価格が1リットル1円上がるごとに月40円の負担増になる計算です。年末年始に車で帰省や旅行をする予定がある人は、燃料代の予算に少し余裕を持たせておくと安心です。

冬の光熱費は、支援が再開されるかに注目 電気・ガス料金の支援は9月末で打ち切られています。提言は再開を求めていますが、決まったわけではありません。暖房を使い始める前に、ここ数か月の請求額を控えておくと、支援が再開されたときに差が分かりやすくなります。

今後の注目点

  • 政府が提言を受けて、補助の縮小を正式に決めるか。始める時期と縮小の幅
  • 電気・ガス料金の支援が再開されるか、灯油の価格抑制が続くか
  • 12月以降、店頭のガソリン価格がどう動くか