関連記事:11月3日分「アメリカ中間選挙の投票が始まる 上下両院の多数派をどちらの党が取るかが焦点」

要点3行

  • 11月3日に投開票されたアメリカの中間選挙で、野党・民主党が上下両院で多数派の奪還を確実にしました(米主要メディアの報道として、共同・時事・読売・ANN)。
  • 1回の選挙で両院の多数党がそろって入れ替わるのは、2006年の中間選挙以来です(時事・読売)。
  • トランプ大統領は結果を受け入れる考えを示す一方、拒否権で対抗する考えも示唆しました。

何が起きたか

これまでは、大統領と上下両院をすべて共和党が握る状態(トリプルレッド)でした。今回の結果でこれが崩れ、大統領と議会の多数派が別の党になる「ねじれ」になります。民主党が両院を支配するのは4年ぶりです(時事・読売)。

議席は、まだすべてが確定していません。報道された数字は、媒体と時点によって違います。

  • 下院(定数435、全議席改選):時事通信によると、日本時間4日午後7時半時点で民主231、共和139が当選確実。読売新聞(4日22時07分配信)では民主228、共和139
  • 上院(定数100、改選35):読売新聞によると、日本時間5日午前0時時点で、改選されない議席を含めて民主54(民主系の無所属を含む)、共和44。CNNは、民主党が過半数の51議席に達することが確実と報じました(ANN)

読売によると、テキサス州の上院選では、民主党のジェームズ・タラリコ氏(37)が、トランプ氏が推薦した共和党のケン・パクストン氏(63)を破りました。同州の上院選で民主党が勝つのは38年ぶりです。

同じ日のジョージア州知事選では、民主党のキーシャ・ボトムズ氏が当選を確実にし、黒人女性として米国史上初の州知事になります(毎日)。

背景(なぜ今これが起きたのか)

報道では、対イランの軍事作戦と物価高への不満が響いたとされています(時事・読売)。読売は、対イラン攻撃にともなうガソリン価格の高騰も挙げました。

結果を受けて、それぞれの側は次のような姿勢を示しています。

  • トランプ大統領(共和党):4日、インタビューで結果を受け入れる考えを示し、民主党と協力できるとも述べました(読売)。時事によると、民主党に祝意を伝えて敗北を認め、移民問題などで協力できる可能性に触れました。一方で、民主党が主導する議会に、拒否権で対抗する考えも示唆しています(読売)
  • 民主党:重要な法案の成立を止め、議会の調査権を使って政権と対決する構えとされています(時事)

時事・ANNは、トランプ政権の残り2年の任期は、厳しい政権運営が予想されると伝えています。

あなたへの影響

日本の株価は、その日のうちに反応しました 4日の東京市場では、民主党が両院で多数派を取るとの見方から株が売られ、日経平均株価は一時3000円を超えて下がりました(詳しくは日経平均の記事)。投資信託などで株を持っている人は、アメリカの議会のニュースが自分の資産に直接響きうることを覚えておくとよさそうです(推測)。

これからは、議会での話し合いがより大事に これからは、法案を通すのに民主党の協力が必要になります。政策が変わるのか、止まるのかは、議会でのやりとり次第です。物価や関税など、日本の暮らしへの具体的な影響は、今回の報道ではまだ示されていません。見出しだけで判断せず、実際に何が決まったかを見ていくのが落ち着いた向き合い方です。

今後の注目点

  • 残りの議席が確定し、最終的な議席数がどうなるか
  • トランプ大統領と民主党が、移民問題などで協力するのか、拒否権で対立するのか
  • 議会の調査権を使った民主党の動き