要点3行

  • グーグルの親会社アルファベットの株価が、アメリカ時間の10月29日に1日で12〜13%下がりました。2004年の上場以来、いちばん大きな1日の下げになる見込みと報じられています。
  • 前日に発表した7〜9月期の決算で、売上高が市場の予想を下回ったことがきっかけです。
  • 日本時間30日の東京市場では、前日の米国のハイテク株安の流れを受け、日経平均株価が1369円36銭下がりました。

何が起きたか

アメリカでの取引が終わったのは、日本時間30日の早朝です。下げ幅は、Yahoo FinanceとThe Nationalが約13%、Forbes JAPANは取引中の午後1時30分時点で12.5%と伝えました。The Nationalは「記録上最悪の1日の下げ」としています。

1日で減った時価総額(会社の株の値段の合計)は、Forbes JAPANによると取引中の時点で約4800億ドル(同誌の換算で約76兆8000億円)。Yahoo Financeは「5000億ドル近く」とし、米国に上場する会社の1日の減少では、2025年1月のエヌビディアに次ぐ2番目の大きさだと伝えました。

Yahoo Financeによると、同じ日の取引終了後には、アマゾンの株が時間外取引で一時10%、インテルの株が一時20%を超えて下がりました。米国の主な株価指数は、ナスダック総合が約1.4%、S&P500とダウが約0.3%下げました。

30日の東京市場では、日経平均が2.12%安い6万3290円11銭で取引を終え、4日ぶりに下がりました。読売新聞によると、AIや半導体の関連銘柄が軒並み売られました。

背景(なぜ今これが起きたのか)

The Nationalによると、検索と広告の売り上げが予想より弱く、AIがグーグルの本業をおびやかすという心配が強まりました。Forbes JAPANとYahoo Financeによると、AIへの巨額の投資が利益に結びつくのか、という投資家の心配も強まりました。一方で、クラウド事業の売上高は前年同期の約2倍(103%増)と好調でした。

株価は、会社の将来のもうけへの期待で動きます。伸びている事業があっても、本業の先行きに心配が出ると、大きく売られることがあるとみられます。

あなたへの影響

投資信託を持っている人は、値動きが気になるかも NISAなどで米国株や日本株の投資信託を持っている人は、このところの値動きが気になるかもしれません(推測。出典の本文にNISAの記述はありません)。どう向き合うかは、それぞれの目的や期間しだいです。この記事は、特定の株や投資信託の売買を勧めるものではありません。

毎日使うサービスの会社の話 検索やYouTubeなど、グーグルのサービスを毎日使う人は多いはずです。今回の報道は株価と決算の話で、サービスの中身が変わるとは書かれていません。ただ、「AIが検索の使われ方を変えるのでは」という心配が、世界の株価を動かすほどの関心事になっていることは分かります。

今後の注目点

  • アルファベットの株価が落ち着くか
  • AIに大きく投資するほかのIT企業の決算と、株価の動き
  • 米国のハイテク株安の流れが、日本株にどこまで続くか